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もりぐち便り~守口市駅前のいち司法書士のつぶやき~

○高齢者の施設選び

 後見業務では、ご本人のために入所する施設を探すことも重要な仕事のひとつです。

 判断能力が不十分になってしまったご本人に代わって、ご本人がこれから長い間、場合によっては終身を過ごすことになる場所を決定することになるのですから、重責です。

 ご本人の状態、ご本人がこれからどのような暮らしを望んでおられるか等によって、施設の形態(グループホームがいいのか、特養か、有料の老人ホーム等か。)を選びます。そして、場所はどのあたりが良いとか、こういったところを重視したいというようなご本人の要望になるべく添えるような施設を探します。また、ご本人の周りの支援者の方々の意見も、たいへん参考になります。 

 条件に合った施設をピックアップしたら、実際に見て回るため、見学の予約の電話を入れて、見学、となるのですが・・・実際に足を運ぶと、本当にいろんなことが良くわかります。

 施設の居室やお風呂、デイルームなど共用部はもちろんのこと、椅子や介護用品などの物品、いろいろなことについての管理体制、入居者に対する対応の仕方、入居者の方の暮らし方や雰囲気、食事の様子など、それこそ目を皿のように(しているようには見えないように、ですが。)して見ています。ここをご本人は気に入ってくださるだろうか、ここで暮らしているご本人の姿が思い浮かべられるか・・・いろんなことを考えながら。 

 施設の方の説明を聞いて、こちらもたくさん質問をして。契約の内容や、金銭的なことはもちろんですが、例えば本人が重篤な状態になった場合の対応や、こんな要望を本人が持っているが対応可能か、など、とことん聞きます。施設の方も、たいていは真摯にお答えくださいますし、そういった施設は好印象です。こちらの要望に沿えるような策を考えてくださったり、逆にそれは対応できませんと言われたり。できないことをできないとはっきり言われると、逆に信頼感を感じたりもします。

 

 最近も、ある方(B子さん)のために施設選びをしました。私が施設見学に行ってたいへん気に入り、ご本人にピッタリだと思ったので、次はB子さんをお連れしました。

「とても温かそうなところね。」とB子さんにも気に入っていただき、入所の方向で進めることになりました。 

 実はB子さんは、施設入所をずっと躊躇しておられ、ここまでこぎつけるのに一年程度を要しました。今では、「早くあちらへ行きたいわ。」と入所の日を楽しみにしておられます。


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大阪府守口市駅前の司法書士事務所です。守口市・門真市・大阪市旭区・鶴見区等の方々からのご相談を多数受けておりますが、もちろんその他の地域も対応可能です。



 

 

2013-10-11 17:22:33 | RSS